――いつからだろう。
死にたいと思うようになったのは。
生きているより死んだ方が楽。
死んで楽になりたい。
そんな昔の俺のお話。
まずは自己紹介からしようと思う。
俺は初瀬川龍太。
こんなんでも一応男だ。
歳は二十一。
趣味は大勢でわいわい騒ぐこと。
好きな食べ物はカレーうどん。
嫌いな食べ物は見た目がエグいもの(例:ウニ)。
最終学歴は公立のパソコン専門学校だ。
学んだ言語はjavaとC。
俺の職業はプログラマー。
以上、自己紹介お終い。
いつものように携帯のアラームが俺を起こす。
時間は、午前六時。
だが、寝起きの悪い俺は二度寝する。
結果起きるのは六時半だ。
眠い目をこすり洗面台に向かい歯を磨く。
最近目の隈が消えないな……。
すっかりやせこけた自分の顔に向かってため息をはく。
幾ら喰っても肉になりゃしない。
そんなことを考えつつ歯磨きを終え、顔を洗う。
それが終わると、俺はスーツに着替え鞄を持って家を出る。
駅の近くのコンビニでドリンク剤、固形状の栄養食、ゼリー状の栄養食を購入する。
ゼリー状の栄養食をぐっと飲み干しゴミ箱に捨てる。
寂しいがこれが朝食だ。
ああ。俺は朝食を食べると腹が痛くなるんだ。
そして、そのままいつもの様に階段を上り改札を抜ける。
駅のホームにはうんざりするほど人がいた。
よくもあれだけ乗っている電車にこれだけ人が入るもんだと思う。
車内は隙間無く、俺の肋骨がみしみしと音を立てている気すらしてくる。
電車のドアに潰れた蛙のように張り付いて目的地に着くまで耐える。
乗り換えは二回たまったもんじゃない。
現在俺は今の会社に入社して数ヶ月。
研修期間を終えて、どこぞの大企業に働きにでている。
初めての仕事は新技術を使った新しいシステムのインターフェース作成。
会社に着くとまず、喫煙室にいく。
と、その前に自販機でビタミン栄養ドリンクを購入する。
これがいつもの日課だ。
そして喫煙室に入る。
「おはようございます」
一応というか、なんというかその場に居る人間全員に向けて挨拶をはなつ。
そうすれば、返事も似たように適当に返ってくる。
「今日は元気?」
「眠い」
同じ会社の一つ年下の先輩にそんな挨拶をする。
先輩と言っても半月ぐらいだが、俺よりもずっと出来る人だ。
あ、ちなみに先輩は女だ。
うらやましいだろう?
どっこい野郎つきだ。
どうでもいいような話をして始業の鐘が鳴る。
そう、俺の一日はこんな感じで始まるのだ……。
2006/07/31(月)