デキタイトに着いたハーク達だったが既に夜になっていた。
しかし、そこは明るかった。
街が燃えているのだ。
「これは一体……」
三人は急ぎ、ロジャー邸に走り出す。
「何でこんな事に!?」
その答えは返ってこない。
そこら彼処に悪魔達が存在し、街を焼き払っている。
無論、ハーク達にも襲いかかってくるが適当にあしらい足を止めることはしない。
「エーシャさん!」
エーシャを見つけた。
彼女は果敢にロジャー邸を守っていたのだ。
その後ろにはロジャーとアリスもいる。
「ハーク君! 大変なことになったわ!」
「ええ。見れば解ります」
悪魔達を撃沈しつつ彼女の元に駆け寄る。
「奴らのアジトが解りました。ここで戦ってもきりがありません」
「そうなんですか?」
会話をしながらも襲いかかってくる悪魔をたたき落とす。
「では。早速そちらに向かいましょう」
その場にいた悪魔達を一掃し、休むことなく例の男達から聞き出したもう一つのアジトへと向かう。
「何だってまたこんな事に?」
「解らない。突然現れたの」
これじゃあまるで、古文書の通りではないか。
ハークは焦燥感を覚え更に足を速める。
ユリアスは無事だろうか?
ハーク達は様々な不安に駆られる。
それはまるで、世界の終わりを示しているかのようにも思えた……。
2006/07/29(土)